高級ウイスキー飲み放題:山崎25年やスプリングバンク30年は一杯だけど

VIP Ticketを初めて申し込んだ.Whisky Messe 2026 in Kyoto(ウイスキーメッセ京都2026).

午前と午後の2部制になっており,今回は第1部10:00-13:30を選択した.美味しいウイスキーを飲みまくって酔っ払うのであれば,後半が良さそうなのだが,実は,前半と後半とでは飲めるウイスキーが異なる.悩んだ末に,前半VIPを申し込んだ.

即売コーナーが開設されるので,どうしても入手したいボトルがある人は,猛烈に朝早くから行列に並ぶ.私は自宅在庫が増えすぎてボトルを買える状況にはないので,それほど早く行く必要はないのだが,8:20に会場であるみやこめっせに到着した.

10:00までは本を読んで過ごした.

9:40に受付が開始され,「特別試飲引換券カード」と「サントリー山崎700mlボトル引換券」を受け取った.

特別試飲は3つ.どれも飲んだことはないし,普通に生活していて飲める気もしない.

  • 山崎 25年
  • スプリングバンク 30年
  • グレンタレット 30年 2024

スプリングバンク 30年とグレンタレット 30年 2024は午前午後で共通だが,山崎25年は午前のみだ.この山崎25年を飲むために午前を選んだ.

10:00に開場.VIPエリアに一番乗りした.気合いが入りすぎている.

VIPエリアにはテーブルと椅子が用意されていて,ゆっくりとウイスキーを楽しむことができる.

座席に荷物を置いて,用意されたボトルをザッと眺める.

一番左に特別試飲のボトル.そこからサントリーの山崎,白州,響が並ぶ.

山崎18年,白州18年,響21年が飲み放題だ.

嬉しすぎる.

そして,厚岸.二十四節気シリーズのうち,これまでに販売されているボトルがすべて揃っている.

それでは,飲んだボトルを順番に紹介する.

最初を何にするかは悩むところだが,入手困難な,というか仮に店頭に置いてあっても価格的に買えるとは思えないスプリングバンクに決めた.18年熟成のシェリーカスク.シェリーよりも潮が感じられる.

1番目
スプリングバンク 2006 18年 シングルカスク・シェリー
2006年蒸留,ファーストフィル・シェリー樽で18年熟成,51.4%.216本限定のWhisk-e創立25周年記念ボトル.定価は税込36,300円だが,プレミア価格(10万円以上)で取引されるコレクターズアイテム.これを飲めるとは…

2番目
クライヌリッシュ 1995 26年 ザ・ネクター
1995年蒸留,シェリーバットで26年熟成,56.2%.長期熟成でありながら高い度数を維持したボトル.ベルギーの人気ボトラーズブランド「ザ・ネクター」が展開する「デイリードラム」シリーズからのリリース.仮に購入できたとして,価格は90,000円くらい.

3番目
スペイモルト・フロム・マッカラン・ディスティラリー 1998/Gordon & MacPhail
1998年蒸留,2017年瓶詰,43%.ファーストフィル・シェリーカスク,リフィル・バーボンバレル,リフィル・アメリカンホグスヘッドで熟成.ゴードン&マクファイル社は,最高に相性の良い樽を自らが準備し,理想的な環境において熟成を施している.これも価格は90,000円くらい.

とても美味しい! マッカランはレアカスクを含めていくつものボトルが自宅にあるが,これは美味しい.

4番目
ザ・ウイスキー・トレイル「ザ・ナイツ」ベン・ネヴィス 1996 21年
1996年蒸留,21年熟成,47.5%.エリクサーディスティラーズ(旧スペシャリティードリンクス)が日本市場向けに限定リリースした「ザ・ナイツ(騎士)」シリーズ(全6部作)のひとつ.ウイスキー愛好家の間で「当たり年」と名高い1996年ビンテージ・ホグスヘッドのカスクNo. 869から瓶詰めされたシングルカスク.

ここで,いよいよ,特別試飲ボトル.

5番目
グレンタレット 30年 2024
30年熟成,世界300本限定,40.6%.ヨーロピアンオーク,オロロソ,PX(ペドロヒメネス),ポートパイプという4種類の樽から構成.20万円以上するっぽい.

30年以上熟成したウイスキーは,バランタイン30年しか飲んだことがない.シングルモルトでは初めてだ.とても美味しい! やはり長期熟成は素晴らしい.

このあたりで,ジャパニーズウイスキーも飲んでおこうと思い,ニッカの竹鶴21年.

6番目
竹鶴 21年 ピュアモルト(旧ラベル)
43%.ニッカウヰスキーが誇る長期熟成のプレミアム・ジャパニーズウイスキーで,世界的なコンテストで何度も最高賞を受賞した名作だが,原酒不足を理由に2020年3月に終売(生産終了)した.当然プレミア価格.

7番目
スプリングバンク 17年 マデイラウッド
47.8%.バーボン樽とラム樽で14年熟成した後,フレッシュなマデイラ樽で3年間追加熟成した限定ボトル.2020年に世界9,200本限定(日本への正規輸入は600本)でリリースされた.マデイラはポルトガル領マデイラ島で造られる酒精強化ワイン.

スプリングバンクらしい潮感がしっかりしている.

満を持して,特別試飲ボトルのサントリー山崎25年!

8番目
山崎 25年
25年以上熟成したスパニッシュオーク,アメリカンオーク,ミズナラ原酒を組み合わせている.サントリー公式の説明は以下の通り.

高貴な木香と複雑な甘さ、伸びのある深い余韻。
ミズナラ樽をはじめ、スパニッシュオーク樽やアメリカンオーク樽で超長期熟成を重ねた酒齢25年以上の大変希少なモルト原酒を厳選し、丁寧にブレンド。年間生産本数千数百本の限定品です。

希望小売価格 415,000円(税別).

庶民が飲めるウイスキーではない.実際,先日の山崎蒸溜所見学では高額すぎて試飲を諦めたボトルだ.

ただ,めちゃくちゃ美味しい!

折角の機会なので,山崎を飲み比べしようと,LIMITED EDITIONへ.

9番目
山崎 LIMITED EDITION 2017
43%.シェリー樽やポート樽として使われたヨーロピアンオーク樽で20年以上熟成した山崎原酒に,若いアメリカンオーク樽原酒を組み合わせたシングルモルト.2017年に希望小売価格10,000円(税別)で数量限定発売されたが,もちろん今ではプレミアム価格.50,000円以下では買えそうにない.

LIMITED EDITIONも初めて飲んだ.これも美味しいが,まろやかな25年が好みだ.

調子に乗って飲んでいると味がわからなくなりそうなので,ここで,特別試飲の最後のボトル,スプリングバンク30年へ.これを飲むことができる日が来るとは…

10番目
スプリングバンク 30年
キャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸溜所による,30年熟成の最高峰シングルモルトウイスキー.わずか千本台の限定本数しか生産されない希少な高級ウイスキーだが,年によって使用している樽は違うようだ.今回飲んだのは46%のものだが,正体は不明.いずれにせよ,数十万円はする.

他のスプリングバンク同様,潮を強く感じるが,別格で美味しい.

これにて,特別試飲ボトルはコンプリート.流石にどれも超絶美味しかった.

11番目
THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY 山崎蒸溜所 ゴールデンプロミス
2009年蒸溜,2021年瓶詰,53%.サントリー公式の説明を示す.

THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY 山崎蒸溜所<ゴールデンプロミス> は、”ゴールデンプロミス種”麦芽で仕込んだ原酒のみをブレンドしたシングルモルトウイスキーです。
ゴールデンプロミス種は、1968年~1980年頃にスコットランドで広く栽培されていましたが、現在では一部で生産されている希少な品種です。
本品種を軸とした商品化は、サントリーでは初めての挑戦となります。山崎らしい力強さに加えゴールデンプロミス種由来の柔らかな穀物の香りと濃密な口当たりをぜひお愉しみください。

12番目
THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY 山崎蒸溜所 モンティージャワインカスク
2009年蒸溜,2019年瓶詰,55%.サントリー公式の説明を示す.

THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY 山崎蒸溜所〈モンティージャワインカスク〉は、スペイン南部、モンティージャ・モリレス地区の酒精強化ワインの熟成に使用されたスパニッシュオーク樽で熟成したウイスキーです。ペドロ・ヒメネスを髣髴とさせる濃厚な甘さ、そして最後に残る複雑な余韻をぜひお愉しみください。

モンティージャワインはクセがある.酒精強化ワインにも色々あるけど,かなり個性が強いと思う.

美味しいよ.美味しいのだけど,山崎25年を飲んでしまったからな…

忘れないうちに,お土産の「山崎」を受け取る.700mlボトル1本がお土産なのだから,チケットが安くないことは容易に想像がつく.

13番目
アラン 2015 プライベートカスク
2015年蒸留,セカンドフィル・シェリーホグスヘッドで6年熟成.ピーティッドでフェノール値50ppm.61.5%.Whisk-e向けに304本限定.

14番目
アードベッグ トリー・バン 19年 バッチ2
2020年の限定スモールバッチ.アメリカンオーク樽とオロロソ・シェリー樽で19年熟成.46.2%.

15番目・16番目
山崎 18年
白州 18年
一杯5mlだけとは言え,15杯ともなると,味覚がバカになってきた気がする.どちらも美味しいのだけど.

山崎18年とか白州18年とか,そう簡単に飲めるようなウイスキーではない.贅沢すぎる.

17番目
キルケラン 8年 カスクストレングス・シェリーカスク
キャンベルタウンにあるグレンガイル蒸溜所のシングルモルト.2019年版で,リチャーしたオロロソ・シェリー樽で8年熟成,57.1%.

キルケランは初めて飲んだはず.キャンベルタウンらしく,土っぽさや塩っぽさを感じるが,シェリーが強いわけではない.

18番目
スプリングバンク 11年 ローカルバーレイ
4本目,最後のスプリングバンク.グレンクレイグス農場産ベルグラビア種大麦を使用.2011年蒸留.シェリー樽55%,バーボン樽35%,ラム樽10%で11年熟成.55.1%.

これも美味しいけれども,既に30年を飲んだからな…

余裕があれば厚岸の二十四節気シリーズを制覇していきたいところだが,今回用意されているボトルを眺めてみれば,厚岸の優先順位は低くなる.19番目にして,ようやく厚岸.選んだのは小暑.

19番目
厚岸 小暑
二十四節気シリーズ第16弾として2024年8月に発売されたシングルモルト.55%.北海道産ミズナラ樽で熟成.

ピートが効いている.

20番目
響 21年
サントリーが誇るブレンディッドウイスキー.希望小売価格 61,000円(税別).

使用しているモルト原酒は酒齢21年以上の超長期熟成のものを入念に吟味してブレンド。
合わせるグレーン原酒も酒齢21年以上の円熟原酒を厳選し、丁寧にブレンドしました。
サントリーならではの多彩な原酒があればこそ実現した、贅沢な原酒のハーモニーをお楽しみいただけます。

私がウイスキーの深い沼に嵌るきっかけになったボトルだ.もちろん,とても美味しい.2,3年振りに飲んだ.

20杯目をいただき,ここからはお代わりも.

21番目
スペイモルト・フロム・マッカラン・ディスティラリー 1998/Gordon & MacPhail
2回目.自宅にボトラーズのマッカランはなく,初めて飲んだが,定番のシェリーオークカスクやダブルカスクの12年,15年とは一線を画している.美味しい.というわけで,お代わりした.

22番目
シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州 信濃蒲公英(シナノタンポポ)
2017年発売.52%.本坊酒造の公式情報は以下の通り.

「シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州」は、若く躍動感のあるモルト原酒を主体に、信州の恵みに感謝し、自然が織りなす新旧モルトの調和をボトルに込めたシリーズです。「竜胆・小彼岸桜」に続く3ndリリースのテーマは長野県に広く生息する「信濃蒲公英」。
バーボンバレル、アメリカンホワイトオーク新樽で熟成された2014年蒸留のモルト原酒主体に、20年以上熟成された長期熟成モルト原酒をヴァッティングしました。
やわらかく華やかな香りに、シェリーカスクで長期熟成されたモルト原酒由来の熟した果実の風味を持つシングルモルトウイスキーです。

23番目
山崎 ボルドーワインカスク 2020 EDITION
ボルドーワインに使用されたフレンチオーク樽でニューポットの段階から熟成させた原酒のみを使う,数量限定のシングルモルト.48%.

24番目
シングルモルト宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ
2020年発売.47%.通常熟成した宮城峡を,アップルブランデーを28年以上熟成させた樽で約6か月追加熟成.竹鶴政孝・リタ夫妻の結婚100周年記念商品.

ニッカウヰスキーと言えば大日本果汁.アップルブランデーウッドフィニッシュも気になるので飲んでみた.とても爽やかでフルーティ.

ここからは,ここまでに飲んで美味しかったものを改めてテイスティング.ラストスパート.

25番目
スプリングバンク 2006 18年 シングルカスク・シェリー
2回目.今後もう飲む機会はないかもしれないので.

26番目
山崎 18年
2回目.もちろん美味しい.これをいくらでも飲めるのだから,贅沢極まりない.

27番目
ウイスキートレイル「ナイト」ベン・ネヴィス 1996
2回目.

28番目
クライヌリッシュ 1995 26年 ザ・ネクター
2回目.

これで飲み納め.

第1部(午前)の終了時刻は13:30.3時間半で28杯をいただいた.1杯5mlとして,140ml.

チケットは 33,000円.大満足した.

© 2020-2026 Manabu KANO.

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