1回戦の勝利に貢献した甥の勇姿を見ようと,代表校応援団席「1塁アルプス席券」を手配してもらって,阪神甲子園球場に向かった.
第108回全国高等学校野球選手権大会.夏の甲子園.
ほとんど乗る機会のない阪神電鉄で甲子園駅へ向かう.車内はそれほど混んでいなかった.駅員さんの指示に従って,阪神甲子園球場へ.大昔,巨人ファンの義父と一緒に親族で巨人阪神戦を観て以来の甲子園だ.恐らく高校野球は観に来たことがない.
試合開始予定時刻まで2時間ある.それでも,高校の応援団と選手の家族らは,ユニフォーム,あるいは背中に「魂」と大きく書かれた揃いのシャツを着て,テント下で行列を作っていた.
まだ並ばなくてもいいだろうということで,グッズ売り場へ.
甲子園グッズがあるのは当然だろうが,高校ごとにキーホルダーやボールやペナントなど様々なグッズが売ってあるのに驚いた.そんなものに需要があるのか???と思ったが,同行者も購入していた.確かに需要はあった.レジに行列ができるほどに.


代表校応援団席は自由席だ.十分に広いので急ぐ必要はないが,他にすることもないので1塁アルプス席に向かう行列に並ぶ.前の試合はまだ5回裏だ.1時間くらいは行列に並んだまま待機することになる.テント下は日陰なのが有り難い.
持参した本を読んで過ごす.
「試合終わった」という声が周囲から聞こえる.
通路にはみださないようにテント下に並んでいた行列は,いつの間にか通路の多くを占領するまでに幅を広げ,はるか後ろまで伸びていた.
ゆっくりと動き出す.
高校の応援団は内野側に陣取っている.彼ら彼女らは立って応援するので,少し離れた席に座る.


サイレンとともに試合が始まった.
3塁に走り込む走者をセンターが刺した.きわどいタイミングだったが,判定はアウト.ビデオ判定が要求され,バックスクリーンに動画が映し出される.様々な角度から撮影した動画を凝視する観客.「アウトだ!」と盛り上がる応援団席.
しばらくして,審判がマイクを手にする.一瞬,スタンドは静寂に包まれる.
「判定通りアウト」
大歓声が沸き起こる.
好送球だった.
試合は進み,2対2の同点のまま,タイブレークへ.
10回表,デッドボールでノーアウト満塁のピンチになるも,0点で凌いだ.
大量失点の危機を乗り越え,俄然,勢いづく.
しかし,その裏,強烈なバントシフトで送りバント失敗.その後も抑え込まれて0点.結果的には,ここで点が取れなかったのが痛かった.
「チャンスの後にピンチあり」を痛感した試合だった.
負けはしたものの,とても素晴らしい試合を見せてもらった.しっかり役割を果たしていた甥も大したものだ.これで引退だな.
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