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第4回ウイスキーを飲む会「15年熟成」

今回のテーマは「15年熟成」だ.スコットランドで15年以上樽熟成された原酒のみを用いて作られたウイスキーを5種類用意した.当然,どれもまろやかで,強いアルコール刺激は感じさせない美味しいウイスキーだ.それぞれが個性的で,ウイスキーの豊かな世界に触れるにはいいだろうと思い,この5本を選んだ.(ジャパニーズウイスキーを飲みたい人もいるだろうと思い,番外編として余市も用意した)

  1. ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年
  2. グレンリヴェット 15年
  3. タムデュー 15年
  4. グレンフィディック 15年
  5. ボウモア 15年

第1回ウイスキーを飲む会を開催したのが2024年6月.そのときは,海外の大学を訪問したときに大変お世話になった方に「帰国したらウイスキーを飲む会をやりましょう!」と約束して実施した.第2回を開催したのが1年後の2025年5月.このときは研究室メンバー全員に声を掛けた.

第2回ウイスキーを飲む会の趣旨は,居酒屋とかで安いウイスキーを飲んで嫌いになるのは実に勿体無いので,香りも味も異なる選りすぐりのウイスキーを飲んでもらい,好きなのが見つかったら,末長くウイスキーと付き合ってもらおうというもの.

それ以来,半年に1回のペースで,研究室の教員や学生を誘いつつ,お世話になっている学内外の方々にも声を掛けて,10名弱くらいの人数で実施している.そして,今回が4回目となる.

私が主催するウイスキーを飲む会はウイスキーの勉強から始まる.

ウイスキーとはそもそも何なのか.他のお酒とどう違うのか.

世界5大ウイスキーとはどこのウイスキーを指すのか.

ウイスキーの語源は何か.

ウイスキーにはどのような種類があるのか.

そのような基礎的なことから学び始める.それくらいのことはもちろん知っていますよという参加者もいるが,まったく知らない参加者もいるので,とりあえず,講義スタイルで学ぶ.

ウイスキーのことを知らなくてもウイスキーは飲める.
だが,ウイスキーについての知識があると,ウイスキーをもっと楽しめる.

そう考えているので,最初にウイスキーについて勉強してもらう.

スポーツ観戦の前に,基本的なルールを知っておいた方が楽しめるのと同じようなものかもしれない.

ウイスキーの概要が理解できたら,製法に進む.

化学工学を専攻した私はウイスキー製造工程には強い.ウイスキー検定でも製造方法に関する問題だけは満点だったはずだ.

スコッチウイスキー法に示されたスコッチウイスキーの条件も確認しておく.

学んだら,すぐにテストだ.知識は使わなければ身に付かない.ウイスキー検定の問題例から出題する.

実際に問題を見てみればわかるが,ウイスキー検定の問題は難しい(のもある).

スコッチウイスキーについて語るなら,スコットランドの文化や歴史も知っておかなければならない,という方針で作問されているからだ.

ジョージ・オーウェルが1984を書いたのはジュラ島で,ハイランドの戦士はジャコバイトだ.

最後に,テイスティングの方法を説明する.色,香り,味,余韻,すべてを楽しむためだ.

これで準備はできた.いよいよ,自宅から持参したウイスキーを飲んでもらう.

ただし,飲む順番は決まっているし,飲むのは各々の蒸溜所と銘柄について勉強してからだ.

  1. ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年
  2. グレンリヴェット 15年
  3. タムデュー 15年
  4. グレンフィディック 15年
  5. ボウモア 15年
  6. 番外編:余市

最初は,ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年.ジョニーウォーカーといえば,レッドラベル,ブラックラベル,ゴールドラベル,ブルーラベルなどがあり,ブレンデッドスコッチウイスキーの大御所だ.その中にあって,このグリーンラベル15年はモルト原酒のみを用いている.おだやかで,基準作りの一本になる.モルトウイスキーの中でコストパフォーマンスが良いことで人気の銘柄でもある.


次に,グレンリヴェット 15年.グレンリヴェットは歴史ある名門蒸溜所で,中でも12年はフルーティで美味しく,世界中で大変良く売れている.15年は,リムーザン産フレンチオーク樽で後熟させたシングルモルトで,グレンリヴェットの爽やかなフルーティさがありつつ,味わい深い.

スッキリ系のあとは,どっしりシェリー系のタムデュー 15年だ.シェリー樽熟成といえば,グレンドロナックやマッカランなど人気蒸溜所が多いが,タムデューも素晴らしい.その濃密さ.私の大好きな銘柄だ.

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続いて,シングルモルトの売上げが世界一とされるグレンフィディック蒸溜所のグレンフィディック 15年.ソレラシステムを使っていることに最大の特徴がある.スッキリ系でありつつも,奥深い味わいが楽しめる.

そして,15年熟成スコッチモルトウイスキーの最後を飾るのが,ボウモア 15年だ.スコッチウイスキーを飲み比べてもらうときに,やはりアイラ島は外せない.今回は15年縛りなので,そしてウイスキーを飲み慣れない参加者もいるので,ボウモア15年を選んだ.


5種類の15年熟成スコッチモルトウイスキーを飲み比べてもらったあと,ジャパニーズウイスキーも飲んでおこうというわけで,ニッカ余市蒸溜所の余市を振る舞った.世界でもここだけとされる石炭直火焚き蒸溜で作られる大人気銘柄だ.

一通り,私が持参したボトルについて勉強しながら飲んでもらった後は,好きなのを好きなだけ飲んでねタイムだ.

アイルランドに留学していて,ブッシュミルズ蒸溜所などを巡ったという参加者がおられて,うちの助教先生もアイリッシュウイスキーが大好きなので,アイルランドの話などで盛り上がった.

今年秋に,第5回ウイスキーを飲む会を開催するつもりだ.

© 2026 Manabu KANO.

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